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千葉県富津市青木にある地域密着型医療施設。病院・介護老人保健施設運営。

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コラムColumn

平成27年5月11日(月)に行われた千葉県民間病院協会総会にて、当法人理事長 三枝一雄 が講演を行った際の記録に、演者が加除訂正をしたものです。ぜひ、ご一読いただければ幸いです。

平成27年 千葉県民間病院協会総会 講演記録(三枝一雄)【後編】

前編より

まず、「従業員教育」ですが、その中心課題は病院設立時には、“理想の看護師像を造る”ことがありました。

私は大学病院で研修した時代に、あちこちの病院に出張医として一時的に勤務しました。その経験によれば、医師は私の信頼する医局同門の仲間に協力してもらえるから技術と人柄には問題ない。要は看護師の技術訓練にあると思い、地元から採用した中学・高校を卒業したばかりの新人職員を准看護師学校へ入学させ、毎朝朝礼、回診、夜回診と一日3回、患者が一人入院する度に手を取って指導しました。私は親切のつもりでしたが、若い彼女達にとっては辛い日々が続いたと思います。しかし、当時の若い娘達はよく辛抱しましたが、せっかく仕事ができるようになると辞めたがります。時には不平不満で反抗的な態度を取る職員も出て来ます。職員を教育し理想の看護師像に近付けようと私は一人で日々頑張りましたがそう上手くいきません。

そこでモラロジーを学んで私は気づきました。私が理想の看護師像を求めて、忍耐・克己日々努力しているのは確かに患者さんの為ではあるが、本当に彼女達の将来の幸せを考えているわけではなく、私の自己中心の考えではないかと反省したのです。看護の知識・技術の習得はたしかに大事だけれども、それ以上の品性の高い「人づくり」が大切です。それが将来の幸福につながるのです。

モラロジーの社会教育センターに職員を研修に送り込み、また自ら研修を受けにいきました。まずは親孝行な社員を作れと教えられました。自分が親を大切にしないでそんな教育は出来ません。私は自分の両親はもとより、早く夫を亡くした妻の母親に大変親不孝をしていたことに気づきました。兄弟仲良くして親を安心させることが第一歩です。私は狭い正義感がもとで自分が原因で様々のトラブルを起こしてきたことをお詫びし、わずかずつ「親恩」と書いて気持ちばかりのお金をつつんで、それに手紙を添えて贈るようにしました。まずは妻と仲良く暮らしているから安心してほしいという気持ちを込めて書きます。

伊藤講師に「どういう心で、どういうことを何回やるか」で品性が向上するといわれましたが、形だけではいけない。まずは誠実に「心をこめる」訓練が大事です。こういうことの繰り返しでいつしか心が本物になります。やがて、氷が溶けると春が来るように、周囲のものごとが次第次第に解決するようになりました。従業員の教育は自分の教育です。つまらぬ誤解や不平不満、怒りや悲しみ等の感情は、すべて自分の利己心から生まれるものです。自分が変われば相手も変わる。職員も次第に落ち着き、親孝行な職員も出てきました。そういう人は職場でも尊敬されます。年輪を重ねて、モラロジーの実践の大切さが分ってきました。素直な人柄が出来れば、自ら知識や技術も自然と早く身に付くものです。


Saigusa Hospital三枝病院

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