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No.6〔SDGsー2026.5.5〕

[2026.05.05]

院長ブログ6〔SDGs〕

 

皆さん、SDGs(エスディージーズ)というものをご存じですか?

現代社会において、我々人類(ホモ・サピエンス)は栄華を誇っておりますが、近年、夏の猛暑や台風の大型化、冬の大寒波などに見られるような異常気象が続いております。一方、新聞紙上を賑わしています地域紛争や宗教対立は後を絶たず、またAC広告などで見られるように、世界の難民問題や貧困問題はますます深刻化しており、人類の将来に暗い影を落としております。こうした問題を少しでも解決し、現在日本をはじめとする一部の国が享受している富と幸福を広く世界に行き渡らせ、また将来にわたって地球全体を永く繁栄させようとする活動がSDGsです。

SDGsとは、2015年に国連が全会一致で採択したSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。「貧困をなくす」「気候変動に具体的な対策をする」「産業と技術革新の基盤をつくる」といった17項目と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

SDGsの17の目標の内容は、①貧困、②飢餓、③保健、④教育、⑤ジェンダー、⑥水・衛生、⑦エネルギー、⑧経済成長と雇用、⑨インフラ、産業化、イノベーション、⑩不平等、⑪持続可能な都市、⑫持続可能な消費と生産、⑬気候変動、⑭海洋資源、⑮陸上資源、⑯平和、⑰実施手段と多岐にわたっております。このすべてをお伝えすることは紙面の都合上差し控えさせていただきますが、一言で言いますと、「あらゆる格差・差別をなくし、現代文明の恩恵をすべての人が受けられるように図りつつ、地球環境に優しい社会を作っていこう」とするものだと言えるでしょう。このため、所得格差の是正、教育機会の均等化、人種・民族・ジェンダー差別の撤廃だけでなく、ゴミ削減、省エネ生活等私たちの生活にも深く関わっている項目もあります。こうした目標を2030年までに達成しようと、各国は官民を挙げて力を入れております。すでに、皆さんにも直接関わっている項目があることと思われます。

こうした動きを、私たちはどのように受け止めたら良いのでしょうか? SGDsを言い換えてみますと、それは『究極の三方善』と言えるのではないでしょうか。つまり、自分と目の前の相手ばかりでなく、第三者である地域の住民やそれ以外の国民、そして世界中の人々、さらには動植物や地球環境といったものにまでも配慮して生活していくべきであるということだと思います。さらに、現在の三方善だけではなく、将来にわたっても三方善が続いていくこと、すなわち「六方善」(自分・相手・第三者×2)を目指す活動と言っても良いでしょう。そして、「三方善に自分なし」と言われるように、自分を除いた相手および第三者の利益を一義的に考えることによって、二次的に自らの人間性を高めることが大切であり、この中で自分を除いた四者の幸福を常に願うことが基本になると思います。

100年前に活躍した法学博士廣池千九郎が提唱した格言に『自ら苦労してこれを人に領つ(わかつ)』というものがあります。自分で苦労して得た良い結果を、自分や家族だけで享受していては自分本位の生き方となり、他人と対立し社会の秩序を乱すことにもなりかねません。自分の努力の結果を独占するのではなく、それをできる限り他人や社会、そして地球環境のために還元して行くことが大切であると教えてくれています。どのような場合にも、「苦労は自分がいたします。そして、その結果は他人に分かちますから、すべての人々を幸福にしてください。」と神に誓い、至誠慈悲の心を持って進んでいきたいものだと思います。

三友会と致しましても、患者様・地域社会の現在と将来に向けて貢献できるように努力して参る所存であります。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。(令和8年5月)

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